【黒澤明監督】まあだだよ


自分で自分を笑う。こういう冗談を言えるような人間でいたい。

日本の作家、内田百閒を題材にした映画です。

題名の『まあだだよ』は、

摩阿陀会(まあだかい)という毎年5月29日に開かれる、

内田百閒の誕生日パーティーに由来します。


個人的には好きな映画ですが、興行的には失敗しました。

時代に合わなかったと考えられます。

1993年は、皇太子徳仁親王と小和田雅子の結婚の儀の年です。

バブルの後であり、華やかなものが必要とされた。

ゴジラvsモスラや、ジュラシックパークが人気を得ていた。

この時代に、戦闘やアクションシーンは全くない静かな映画は、必要とされなかった。